© 2025 Riot Games. All Rights Reserved.
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皆さん、こんにちは!VCTチームを代表して、Leoがお届けします。今年もこの時期がやってきました。2025年を締めくくり、2026年に向けて準備を進める中で、まずは私たちが共に成し遂げてきた素晴らしい成果を振り返りたいと思います。
ひとまず要約だけ読みたいという方もご安心ください。以下にご用意しています。
世界大会での新記録と、初のスポーツ・エミー賞受賞
実力が拮抗した対戦環境、Pacificリージョンのグランドスラムへの挑戦、そして語り継がれるNRGの優勝までの軌跡
史上最大規模のオープニングセレモニーとコラボレーションを実現し、カルチャーを象徴する歴史的な大会となったChampions Paris
VCT全体で新星やルーキーが大きく飛躍した一年
Game Changers Championshipで歴史を作ったTeam Liquid VISA、Challengersに進出したShopify Rebellion Gold
Pick’EmとShotcallの導入により、過去最高のエンゲージメントを記録
2025年にチームへ1億ドル以上を分配し、VCTが世界屈指のeスポーツリーグへと順調に成長
2026年に向けた競技面とリーグ全体の大型アップデートで、VCTは次なる時代へ
今年も世界大会において、本当に素晴らしい一年となりました!4つのインターナショナルリーグすべてで行われた熱気あふれるKICKOFFを皮切りに、シーズン最初のMastersとしてタイ・バンコクが舞台となりました。G2との白熱したグランドファイナルをオーバータイム(16-14)の末に制したT1が優勝し、stax氏、BuZz氏、そしてチーム全員にとってふさわしい勝利となりました。Masters Bangkokは最大同時視聴者数520万人、平均170万人を記録し、VCT史上最も視聴者の多かったMastersとなりました。.

続いて、カナダ・トロントで開催されたシーズン2度目のMastersは、VALORANT 5周年を祝う特別なイベントとなりました。5年間の歩みを振り返る展示、フリープレイエリア、ミート&グリートなど、世界でも屈指の熱量を誇るコミュニティを体感できました。大会では高い人気を誇るPRXがFNATICを破ってトロフィーを掲げ、f0rsakeN氏がMVPブレスレットを獲得しました。最大同時視聴者数は380万人、平均150万人を記録し、アメリカ地域におけるVCTイベントとして過去最高となりました。
Masters TorontoとRed Bull Homegroundでは、ついに北米東海岸でVALORANTを開催することができました。素晴らしいイベントを共に作り上げてくれたRed Bull、そして最高のホストになってくれた皆さんに感謝します!

そしてシーズンの締めくくりは、フランスの「光の都」パリで開催され、過去最大規模のChampionsとなりました。数ある見どころの中でも、特に大きかったのが、世界的に影響力のあるストリートウェアデザイナー藤原ヒロシ氏が率いるFragmentとの、初のコラボレーションです。大会は、エヴリーのレ・ザレーヌにある過去最大のグループステージ会場で開幕し、2,000人を超えるファンが来場しました。さらに、史上初となるChampions Galaも開催しました。これは、コミュニティを代表する人々が一堂に会し、Champions、そしてVALORANTのイベントの中でも一番の盛り上がりを見せる週末を記念する特別な夜です。プロ選手やクリエイターたちが、Galaのためドレスアップして登場するのを見られて最高でした。正直に言うと、普段のジーンズやスウェット姿だったらどうしようと、ちょっと不安ではありましたが。
大会の壮大なフィナーレは、パリ中心部ベルシーのAccor Arenaで開催。1万人以上のファンが見守る中、1年間のクリエイティブに富んだ旅路は最高潮を迎え、Qing Madiがテーマソング「Last Shot」を生披露し、史上最大規模のファンフェスも行われました。私自身もファンフェスで多くの選手と話し、eスポーツパネルでVCTの未来を語り、アーティストの出展エリアを楽しみました。

そしてもちろん、大会にも見どころがありました。NRGは快進撃を見せ(ここにSideshowミームを挿入)、Grand Finalへと駒を進めました。序盤は圧倒的で、3-0のストレート勝ちかと思われましたが、第3試合でFNATICが見せた奇跡の11-1の大逆転によって、試合は歴史に残るChampions Grand Finalの一つへと変貌します。Boaster氏率いるFNATICはNRGを5マップにもつれ込ませ、会場を熱狂の渦に巻き込み、(最大のファンを含め)地元の観客を大いに沸かせました。しかし、軍配が上がったのはNRGでした。mada氏、skuba氏、そしてMVP級の活躍を見せたOdin使いであり、ohnePixel氏の「双子」としても知られるbrawk氏という3人のルーキー、現在は引退したWストリーマーのs0m氏、そしてVALORANT史上初の2度世界王者となったEthan ―― この輝かしいロスターは、王者にふさわしい実力を世界に見せつけました。そして忘れてはならないのが、チキンナゲットと強い意志を糧に、大胆な決断で人々を黙らせた男、ヘッドコーチのbonkar氏です。

Champions Parisは延べ2,800万人以上が視聴し、最大同時視聴者数は500万人、平均127万人を記録しました。これは、私たちのコミュニティの規模と情熱を何よりも物語っています。
数えている人のために言っておくと、Mastersの2大会はいずれもトップ4に4地域すべてが名を連ねました。バンコクではT1、G2、EDG、VIT、トロントではPRX、FNC、WOL、G2です。ChampionsでもNRG、FNC、DRX、PRXと、4枠中3枠を異なる地域が占めました。これ以上グローバルで活気あふれるeスポーツがあるなら、ぜひ教えてほしいですね。待ってます。Jake Sin氏とVCT Pacificチームは、シーズンの世界大会3連覇によるグランドスラムを祝うためのキャンペーンまで用意していました。今回は実現しませんでしたが、まあ、強者ゆえの悔しさといえるでしょう。毎年レベルを引き上げ続けてくれているすべてのプロチームと選手に、心からの称賛を送ります。いつもお伝えしているとおり、舞台を用意するのは私たち、主役として魅せてくれるのは皆さんです。
そして最後に、今年の初めには、Champions Seoulでの大会中継が評価され、VALORANTはNational Academy of Arts and Sciencesから「Outstanding Esports Championship Coverage(優れたeスポーツ中継)」として初のスポーツ・エミー賞を受賞しました。私たちの活動はすべてプレイヤーのためのものですが、カメラの前と裏で尽力してきた才能あふれる情熱的なスタッフを称えられたことは、本当に素晴らしいことでした。おめでとうございます!
今年は新たな才能が大きく花開いた一年でもありました。選手たちが努力を積み重ね、その成果として競技シーンの最高峰に登り詰める姿を見せてくれたことで、「夢には信じる価値がある」ことを改めて示してくれました。
まずは、今年最大級の驚きに満ちたストーリーのひとつから振り返りましょう。RANKERSは、ストリーマーや一般的なランクプレイヤーによって結成されたチームで、果敢なリスクテイクと、従来のプロチームに比べ型にはまらないカオスなプレイスタイルが特徴でした。2025年1月に再始動したVALORANTの名門組織ENVYは、このロースターの可能性を見抜き、3月に5人全員と契約しました。その後、彼らはNA Challengersを席巻し、最多で17連勝という圧巻の成績を記録しました。Ascensionでも強さを発揮し、2026年のVCT Americas出場権を獲得します。私たちは、この5人の仲間とひとつの夢を称え、同じような物語が今後も生まれることを願っています。そしてもちろん、今年飛躍を遂げたのはENVYだけではありません。ULF、PCIFIC、SLT Esportsがビッグリーグ入りを果たしたことを歓迎するとともに、G2、Nongshim RedForce、Xi Lai Gaming、Dragon Ranger Gamingがその座を守り抜いたことにも拍手を送りたいと思います。
4つのインターナショナルリーグでは、78人以上のルーキー(全体の約27%)が登場しました。これは、前年にChallengersで戦っていた選手たちが、2025年に競技シーンのトップレベルへと到達したことを意味します。とりわけ、Champions ParisのGrand Finalに出場した10人のうち4人が今年初出場の選手でした。NRGのmada氏、skuba氏、brawk氏、そしてFNATICのkaajak氏です。もっとも、その多くは長年VALORANTに打ち込んできた選手であり、ルーキーと呼ぶのは実態にそぐわない面もあります。それでもなお、才能あふれる選手が絶えず出現していることは間違いありません。新たな選手に賭けることが大きな成果につながること、そして何より、パートナーチームと非パートナーチームの差が想像よりも大きくないことを、はっきりと示しています。.

Game Changersもまた、着実にトップへと近づいています。Shopify Rebellion Goldは、Game Changersチームとして史上初めてChallengers North Americaへの出場権を獲得し、歴史を刻みました。ブラジルでは、Team LiquidとMIBRの両チームが、あと1勝でChallengers進出というところまで迫りました。これらは極めて素晴らしく評価に値する成果であり、各チームがどれほど大きく成長してきたか、そして選手たちの実力がいかに高いかを物語っています。
今年のGame Changersで生まれたもう一つの注目すべきストーリーは、ストリーマーの972氏が率いる韓国発の草の根チームの台頭です。自らの資金、独自に発掘した才能、そして徹底したコーチングによって築かれたこのチームは、GC Koreaで圧倒的な活躍を見せ、韓国勢として史上初めてGame Changers Championshipへの出場権を獲得しました。この快挙は懐疑的な声を黙らせただけでなく、韓国のプレイヤーやファンの関心を再び大きく呼び起こしました。
して最後に触れておきたいのが、ソウルのLoL Parkで開催された、過去最大規模となるGame Changers Championshipです。400人を超えるファンが来場し、Team Liquidが歴史を刻む瞬間を見届けました。ブラジル勢が3大会連続で決勝に進出してきた中、CavalariaはShopifyとのフルセットにもつれ込む激戦を3勝2敗で制し、ついにタイトルを手にしました。勝利に導いたのは、卓越したリーダーシップと存在感を放つIGLのDaiki氏です。この活躍により、VCT MVPブレスレットを手にする限られた選手の仲間入りを果たしました。ブラジルeスポーツ界のレジェンドであるFalleN氏の指導を受けてきたDaiki氏は、いまや新たなレジェンドへの道を歩み始めています。変化を起こすには大きな支えが必要であり、あらゆる応援が力になっています。
この大会では、各種アクティベーション、グッズ販売、プロ選手とのミート&グリート、クリエイターによる2対2のスキルマッチトーナメントが行われました。さらに、Game Changers Collectiveを通じたコミュニティの交流の場も設けられ、韓国のオリンピック射撃選手キム・イェジ氏をゲストにお迎えしました。そして、大会とeスポーツ女性選手を称え、グラミー賞ノミネート経験を持つKATSEYE氏との初のコラボレーションも実施されました。

また、VCTにとっては試行錯誤と進化の一年でもあり、競技をより身近で魅力的、そして観戦して楽しいものにするための新たなプロダクトや取り組みを数多く導入しました。
まず、Pick’EmsをGame Changers Championshipを含むすべての世界大会へ拡張し、ウェブとクライアントの両方で利用可能にしました。参加数は過去最高を記録し、Game Changersでは200万人を突破。これはChampions Parisに次ぐ規模です。さらに、史上初めてパーフェクトピックを達成したプレイヤーも誕生しました。達成者は67人で、それぞれに希少なタイトル「100%」が贈られました。Championsではブラジル勢がファクションランキングを席巻し、TcK10氏が1位、Sacy氏が2位となりました。
Masters Torontoから、世界大会の対戦で最も盛り上がった名場面をまとめた、約10分のマッチハイライト動画を公開しました。ライブで視聴できなかった場合や、時差の関係で観戦が難しい場合でも、試合の流れを把握するのに最適な形式となっています。
Champions Parisでは、まったく新しい配信用HUDを初公開しました。対戦中の映像が配信時間の約90%を占めるVCTにおいて、HUDは観戦体験の中でも特に重要な要素の一つです。新HUDでは、これまでの雰囲気を残しつつも新鮮な見た目を採用し、無駄を省いたビジュアルデザインにするとともに、全体的に分かりやすい表示を実現しました。さらに、刷新されたラウンドタイムラインやスコアボード、新たなクラッチ(1対1)HUDなどの新機能も追加しています。皆さんからのフィードバックには、これまでも、そしてこれからも心から感謝しています。
さらに、対戦中にリアルタイムで勝敗予想を行い、ポイントを獲得してゲーム内アイテムと交換できる新体験「Shotcall」も実装しました。現在はまだベータ版ですが、皆さんの高い参加率から、観戦体験をより面白く、よりインタラクティブなものにできる大きな可能性を感じています。
そして最後に、VALORANTの世界王者となった選手やヘッドコーチの偉業を称える、新たな「Champions Pendant」を発表しました。ゴールド、スターリングシルバー、ダイヤモンドをあしらった、美しく特別な記念品です。
私たちはこれからも試行錯誤と挑戦を続けていきます。改善には、皆さんからのフィードバックが必要不可欠です。

VALORANTにおけるeスポーツのデジタルアイテムにとっても、今年は飛躍の年となりました。VCTや応援するチームを支えるために多くのプレイヤーが参加してくれたおかげで、Riotは2025年にVCTチームへ総額1億520万ドルを分配しています。そのうち8,600万ドル以上はデジタルアイテムによるものです。これは想定を大きく上回る非常に大きな数字であり、2025年がVCTにとって特に力強い一年だったことを示しています。
来年からはエコシステムをさらに開放し、より多くのチームがこれらのリソースにアクセスできるようになることにも、私たちは大きな期待を寄せています。Championsに進出した非パートナーチームはが近年50万ドルを超えているChampionsの競技分配金を受け取れるようになります。さらに、Stage 2プレイオフに進出したすべての非パートナーチームには、総額120万ドルの支援金が用意されており、1チームあたり7万5,000ドルが支給されます。

シーズンカプセル、チームカプセル、そしてChampionsコレクションを通じて、プレイヤーがファンとしての熱意を表現しながら、競技シーン最高の瞬間に参加できる、充実したラインナップを展開しています。皆さんの継続的な参加と応援があるからこそ、私たちはVCTの持続可能な未来に向けて、これからも投資を続け、発展させていけると確信しています。
これらのアイテムはすべて来年も復活します。チームカプセル向けには、新たなクラシックスキンコレクションも登場予定です。さらに、2027年に向けてデジタルアイテムの新しい計画を進めていることもお伝えしたいと思います。これまでの定番とは一味違う、新しい方向性のものになるかもしれません。
2026年は、魅力的なシーズンや素晴らしい体験を数多く予定しているという点だけでなく、2027年から始まるVCTの新時代に向けた土台を築く年でもあり、私たちにとって非常に重要な一年となります。
まず何よりも、VCTをより開かれたものにし、VALORANTドリームを再び呼び覚ますための具体的な取り組みを進めてきました。2026年からは、新たに「Path to Champions」を導入し、非パートナーチームもStage 2から参戦して、Champions Shanghaiへの出場権を争えるようになります。1シーズンのうちにPremierからChampions優勝まで到達できる可能性が生まれるのは、これが初めてです。
私たちは各地を巡る開催にも踏み出します。現地の会場に集まることは、コミュニティとつながり、VALORANTの魅力を共に楽しみ、大きな一体感を生む方法の一つです。そのため、Stage 2プレイオフの最終日程を拠点都市以外の新たな場所で開催し、より多くの盛り上がる瞬間を生み出すと同時に、より多くのプレイヤーが現地でVALORANTの大会を体験できる機会を生み出します。中国では、2026年シーズン全体を通してツアー形式で開催し、5つの都市を巡る予定です。楽しい要素が盛りだくさんです!開催地の詳細については、1月公開予定のシーズン開幕の開発日誌をお待ちください。

VALORANTの最初の5年間を支えてくださった皆さんに心から感謝しています。皆さんからの応援や参加を決して当たり前のものとは考えておらず、これからも長い年月にわたって、その情熱に応えられるゲームと競技シーンを作り続けていきたいと考えています。
Riot一同より、メリークリスマス!